沖縄歴史認識懇話会

川崎市金融関係勤務の方より、ご意見いただきました。

著者:okirekikon

川崎市金融関係勤務の方より、ご意見いただきました。

2017.05.16
川崎市金融関係者の方より、匿名でご意見いただきました。
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1.「琉球処分」と「自己決定権」
*沖縄県外の人たちの多くは、明治12年の「琉球処分」のことをよく知りません。「琉球処分」は日本における「沖縄差別」のみなもとであり、現在の沖縄県民意識に大きな影響を与えているという意見が沖縄県内では聞かれますが、これは歴史的に証明され得るものと思いますか?

→わかりません。

*沖縄県内では「沖縄の自己決定権」確立の動きが見られます。これについては「沖縄差別」意識に基づく「分離、独立」ではなく、地方自治拡大・高度化を求める「沖縄のアイデンテイテイ―」確立の動きであると捉えるべきであるという意見がありますが、皆様はどう思いますか?

→事実を不知のため、わかりません。

2.沖縄戦の今日的意義
*今年も1945年3月28日に渡嘉敷で起きた集団自決慰霊祭が同村主催で行われました。この事件をはじめ沖縄戦では多くの住民が悲惨な体験を余儀なくされましたが、第2次世界大戦末期日本では沖縄県外でも多くの住民が命を落としましたことも事実です。日本国民にとって沖縄戦の今日的意味はどこにあると考えますか?

→死という点では、沖縄戦も内地の空襲や原爆も同じ意味を有していますが、沖縄戦は民間人が老若男女を問わず直接巻き込まれて、死に至ったという点で特殊な惨事であり、我が国敗戦の象徴的戦勝の意味を有していると思います。

*翁長雄志沖縄県知事は、在沖縄米軍基地問題に取り組むに当たっては、「沖縄県民の魂の飢餓感」を理解する必要があると政府関係者に訴えています。沖縄県外の人達はこれをどのように捉えるべきでしょうか?

→沖縄の歴史の長い経緯により「沖縄だけが犠牲になっている」という被害者的意識があることは、深い同情の念を禁じ得ません。しかし、このこととは別に日本人の最大多数の安全確保のために、沖縄が如何なる意味を有しているかを客観的に考える必要はあります。

*沖縄戦=悲劇という直線的イメージだけで沖縄県外の人達が沖縄の米軍基地問題に関心を持ち続けることは可能と考えますか?

→情緒と現実とは、無慈悲ながら切断して考える必要があります。(無論そのためには、当事者・被害者にはできる限りの代替え措置を講じる必要があります)

3.サンフランシスコ平和条約と日米安保条約
*サンフランシスコ平和条約と日米安保条約の締結は、戦後の日本の独立とその後の発展の重要な一歩となりました。同時に沖縄には米国の直接統治という厳しい状況をもたらすものでした。当時日本が独立を達成するために取り得る現実的な安全保障政策は極めて限られていたことを思い起こす時、今日日本国民は、同平和条約発効の1952年4月28日をどのように捉えるべきでしょうか?

→悲劇というべきでしょうが、あの当時の現実として、日本の平和復帰、最大多数の安全確保のためには、やむを得ない選択であったのでしょう。

*沖縄県内ではまだ多くの人たちが4月28日を「屈辱の日」と捉えています。将来節目の年の4月28日に政府主催「独立記念祭」が行われるような場合、この二つの認識が今後とも長く併存したままであることは日本国民にとって不幸なことです。どうすればこうした状況を克服することができると考えますか?

→過去の事実を「克服」するためには、意識の変革しかあり得ません。日本の最大多数の人が沖縄の意義を認識し、しかるべき可能な限りの代替措置を講じるよりほかに方法はないでしょう。

*平和を希求することは日本の国是であり、全国民の強い願いです。同時に政府として厳しい国際情勢を考慮に入れない安全保障政策を取ることは、実際問題として出来ないことでしょう。理想と現実の間に大きな差異がある中で、サンフランシコ平和条約と日米安保条約締結の歴史的意味を改めてよく考えるとともに、より良い将来の安全保障政策を探求していくという未来志向の姿勢を持つことは可能と考えますか?

→各国の与えられた案件と人間の欲望を前提とする限り、これは極めて実現困難な理想論ですが、辛抱強く「話し合う」ことでしょう。

*地位協定は米軍基地周辺住民の生活に大きな影響を与えるものです。他方、憲法上の制約を抱える日本が地位協定だけ取り出して「対等な関係」を米国に求めるということは可能と考えますか?

→自分のことは自分でするという絶対的自己責任主義がとれないで、一部を他に任せるという「甘え」がある以上、無理であると思われます。

4.地位協定
*地位協定については、米軍基地が集中する沖縄では「全面改訂」という強い要求が行われていますが、沖縄県外の米軍基地所在地から同様の声は余り聞こえてきません。具体的な問題に即して米軍基地負担軽減措置を政府に要求していくことの方が、地位協定の全面改訂を求めるよりも実際的な効果が上がる、という考えについてどのように思いますか?

→沖縄には、沖縄戦の苦い経験や記憶があるから、単純な割り切りができにくい面があるでしょうか。「魂の飢餓感」は簡単には金で相殺できないものです。

5.米軍基地関連事件・事故
*沖縄県外には、米軍関係者と沖縄県民の犯罪発生率を比較し、沖縄の日本復帰以降米軍関係者の犯罪率は県民犯罪率に比べてはるかに低くなっているという見方があり、沖縄県内ではこれに反発する声が強いですが、こうした認識の違いをどのように捉えるべきでしょうか?

→統計数字やその根拠について不勉強のため、わかりません。

*政府の再発防止策ついては、実効性に乏しい、アリバイ工作に過ぎないといったような評価が沖縄県内では見られがちですが、これは実態に合っていると思いますか?

→わかりません。

*再発防止のための日米協力の余地はまだ多く残されていると考えますか?

→わかりません。

*米軍関係者による事件・事故の発生は、特に基地周辺住民に大きな物理的・心理的負担を与えています。歴史認識の違いを議論する前提として、「沖縄賢人会議」において、米軍基地関連事件・事故の客観的な分析を行うことが必要であると思いますか?例えば、より効果的な再発防止策を講じていくためにも、沖縄戦終了後現在に至るまでの期間を幾つかに分けた上で、事件・事故の推移(発生件数、事件・事故の性格、再発防止策の有無とその後の効果、日米協力等々)を専門家にレビューして貰うという考えをどのように思いますか?

→客観的データの確定は、今後の対応や理解促進に必要です。

 6.沖縄経済と米軍基地
*広大な米軍基地が存在するために戦後沖縄経済の発展は日本全体に比して立ち遅れてきたという見方ありますが、これを巡っては県内外の人たちの間で、大きな認識上の違いがあるとみられます。この問題については、先ず経済実態について知ることが重要であり、マクロ経済的視点を重視した更に幅広い分析と調査が必要であると思いますか?

→客観的データの確定は、今後の対応や理解促進に必要です。

*沖縄の米軍基地の存在と沖縄経済振興策との間にリンクがあるのかないのかを巡って大きな意見対立が見られます。この対立は不毛なものと思いますか、それとも、経済実態の論点を整理することによって建設的な議論が可能になると思いますか?

→経済的見地からみれば、米軍基地の存在と沖縄経済振興策のリンク性はあるが、そもそも沖縄の人達にとっては、沖縄経済のために米軍基地の可否を論ずるというのは本末店頭ではないかと思われます。米軍基地問題は、日本の安全上の見地から論じ、その結果沖縄が必須となるか否かの問題でしょう。

*現行の沖縄振興策は「沖縄21世紀ビジョン」を広く反映していますが、この中でどのように「基地経済」を位置づけしていくべきと考えますか?

→「21世紀ビジョン」については、現実問題として、沖縄から基地問題を切り離すことが不可能であれば、それを沖縄にとりもっとも有効な方向で取り込むことを考えるのが、セカンドベストというべきでしょう。

7.沖縄の新潮流
*ソフトパワー重視による現行沖縄振興計画は、「沖縄21世紀ビジョン」を反映したものであり、「沖縄経済の将来」について県と政府間で基本的認識が共有できる環境が整備されてきたことは極めて重要性なことです。これは長年続いてきた「沖縄差別」を克服するきっかけになると思いますか?

→わかりません

*上記の基本認識の共有は、政府と沖縄県が沖縄米軍基地負担軽減問題に取り組む上でどのような影響を与えると思いますか?

→何事により「認識の共有」は、経済進展のために望ましいことで多少の影響はあると思われます。

*長年にわたって沖縄県民は「基地との共存、共生」という考え方を拒否してきた歴史があります。一方、沖縄の地域特性を発揮しながら、アジアの成長を取り込み、日本とアジア太平洋地域との交流と成長に貢献する地域拠点の形成が沖縄の大きな目標となった現在、米軍基地負担軽減措置の進展が前提とはなりますが、米軍基地の存在は沖縄県がアジアとの経済社会文化等広い分野での連携を強化していく上で、依然として大きな障害にはなると考えますか、或いは、米銀基地といった政治問題と経済等ソフトパワー分野の問題とは切り離して取り組むことが可能と考えますか?

→戦争はない方がよい、基地はない方がよい、というのは当然のことです。しかし、現実がそれを許さない以上、国民の安全確保のための必要措置を講じることは不可欠であり、その結果、沖縄が地政上、軍事上の見地から最適地となれば、一方では相応の代償を講じつつ、他方でこれを前提とした経済社会文化面の対応を考えて行かざるを得ないのではないでしょうか。

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